自分の勉強がてら今のヨーロッパ経済情勢について簡単にまとめてみました。今回はイギリス下院選挙編です。
※ 個人の認識なので事実と異なる部分もあるかもしれませんのでご了承をば。
「イギリスの下院解散総選挙とBrexit問題 」
さて本日6/8はイギリス議会の解散総選挙があるわけですが、メイ首相(以下メイちゃん)率いる保守党と野党の労働党の対決です。
話の前提として
・イギリスは2年のうちに離脱交渉をまとめたい(さもなくば全加盟国それぞれと個別に条約結ばないといけなくなる。無理。)
・今イギリスの議会はHard Brexit派(=保守党)とSoft Brexit派(=労働党)で割れている
という状況があります。
Hard BrexitはEUというおいしい市場から完全撤退を主張。「撤退するから移民受け入れもゼロにさせてもらうぜ!」
Soft Brexitは「ある程度EU市場へのアクセスを残しつつ、移民はまあ…どうにか断ろうや。」といった感じ。
ちなみに現在保守党は330議席、労働党が229議席。今の足並み揃わない議会では交渉は難航するだろうということが予測されます。
そこでメイちゃん!
「今は半分強の議席数だけど、ここんとこ世論調査の支持率で野党に大差をつけてる。今なら解散総選挙で与党議席を増やせるかも!政権固めて離脱交渉スムーズにするチャンス!」
しかしいざ解散をしてみると、、頻発するテロ云々で与党の支持率が低下、その分が野党にまわる。
もし選挙で保守党の議席が増えなかったら、、
・議会はまとまらず離脱交渉は停滞するかも
・もし過半数割れでもしたら政局は混乱するんじゃ…
逆に総選挙で保守党が大勝したら
・交渉うまくいくかも
・だけど勝った勢いでメイちゃんが強気になると、EUの態度が硬化するかも
・スコットランド独立の可能性が高まりそう。(スコットランドはハード路線への反対が根強い。)
メイちゃんは保守党が支持率をキープできているのである程度勝てると計算して解散総選挙に踏み切ったわけですが、その後なんと風向きが変わってしまったのです。大変大変。
最後に為替への影響ですが、もし保守党が議席を守りきれなければ、EU離脱時のように円高ポンド安に傾く可能性が高そうです。つまりポンドを買うなら今?!(ちょっと遅いか)
※本ブログは正当性を保証するものではありません。最終的な判断はご自身の判断で。(大丈夫とは思いますが念のため)
FXの口座を持ってたらポンド買ってましたね(面白そうだから)。そう言えばBrexitの時には別の買い物をしているんですが、その話もまた別の機会にできたらなあと思っています。
次回はイタリア総選挙編をお届け予定です。そっちも見てね。