山梨の学生カフェから考える地方の活性化

先日、山梨の都留市というところへ行ったら・・・学生のエネルギーに改めてブチのめされました。

都留市は東京から電車で2時間くらいで行ける山梨県の田舎町なんですが、都留市には日本でも珍しい「公立」大学の都留文科大学があり、3万人ほどいる市の人口のおよそ10%が学生という、日本でもレアな学生町のひとつです。

数年前から、映像や織物といった分野で起業する学生がいたり、国内は勿論バックパック1つで世界中の国々を旅する学生も少なくなく、なかには世界1周を行う強者もいるくらいだし、

ここ1年くらいの間で学生による「シェアハウス」や「カフェのオープン」「ゲストハウス創設プロジェクト」などもあって「最近の学生は内向き」という言葉は「いったいどこの話?」って感じるほどで、きっと都会の学生にも負けないくらいエネルギーを秘めているんじゃないかな。

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さて、僕が都留を訪ねた目的は、オープン直後の学生カフェを訪れること。

1日ほどの短い滞在時間でしたがびっくりするほど多くのことを学べたので、ここでも少し紹介したいと思いますが、今日は今回の学生カフェ訪問をきっかけに「地方活性化、地方活性化って言うけど何が面白くてそんなことやるんだよ」ということを考えてみました。

大学都市とか大学町と呼ばれるところは日本中にいくつもあると思うんですが、それらの中でも都留が異色だなと思うのは

・何もなくて

自然豊かな町ですが、都会と比べると娯楽施設などはかなり少なく、都心に出るのも電車で2時間ほどかかります。それを考えると町を飛び出してしまうのもあり(実際にそうする学生も多そう)ですが、自分たちで何か創り出そうという方向に発想が向くのかもしれません。

今回のカフェなんかは、まさに「なにも無ければ創ってしまえ」という精神ですよね。

・近くにみんな住んでいて

9割近く(文大の県内進学者率は1割程度です)の学生が大学の近くにアパートを借りて一人暮らしをしているため、友達の家を行き来するのも日常茶飯事。大半の学生が大学徒歩5~10分圏内に住んでいるというのはかなり特殊な環境です。

これがもし、自宅から大学に通う場合には通学に1時間以上かかることも珍しくなく、都会の場合、大学周辺の家賃事情なども考えるとこれだけ多くの学生が大学の近くに住むことはなかなか難しいでしょう。

カフェを立ち上げるとなれば、人を集めて、メニューを考えて、開店準備を行って、、と相当な準備とコミュニケーションが必要になりますが「何かやろう!」となった時にすぐに集まれるのは大きな強みです。

・多様性があること

基本的に田舎の場合、そこにいる人は均質であることが多いです。しかし、上でちらっと書いたように、都留の学生は県内進学者1割に対して県外からの進学者が9割も占めています。これだけの田舎に北は北海道から南は沖縄まで日本全国から人が集まっている場所って他にあるんでしょうか。

エジソンも言っていますが、新しいアイデアとは既存のアイデアの組み合わせで、何か新しいものを作るとなった時に必要なのはどれだけユニークな組み合わせを見つけられるかということです。そして、そのユニークな組み合わせを見つけるためには、多様な視点や価値観があることが欠かせません。

で、これらのことをひっくるめて考えると、何もない田舎で何か新しいものを作り出すとなったら、どこか別の場所から来た人が持ち込んだ異なる視点や価値観といったものを田舎のそれと組み合わせることで化学反応を起こしてあげることが1つの形だと思うんですが、都留にはまさにその環境が整ってるんですよね。

ただ「人だつながりだ」みたいなことを言っても、実際にそうやってアクティブに活動してる人は一部だと思うんですが、もしも今後こういった学生の取り組みがどんどん活発になっていくとすごく面白いことになりそうな気がします。

人と人とが結びつくことは1人では思いつかないようなものが生まれる可能性を秘めていて、 地方活性化の魅力というのは、そういった結びつきを利用して、地方の何もないところに何か生み出していくところにあるのかもなあと思いました。

何もない何もないと言われる田舎ですが、何もないところに何か作っていく面白さが田舎にはあるのかもしれません。

 

↑カフェの様子です